2022年第23週はこのガイドブックである。
"Lonely Planet Japan 16th ediction"
『Lonely Planet Japan』は、英語で書かれた日本のガイドブックである。1冊926ページで日本全国を北から南まで網羅する。日本語で書かれたガイドブックで日本全国を1冊でカバーするものはあるにはあるが、なかなか見ない。その意味で本書は貴重である。
本書の特徴の一つは観光スポットの紹介が文字のみであることが多い点である。文字情報だけを読み想像を膨らませる余地がある。
さらに、本書を読むと外国語で日本地理と歴史がどのように語られているかが分かる。すなわち、海外旅行客の目で日本を再認識することができる。英語で日本を紹介した書籍は本屋で何種類も見つけることができるが、それらと本書の大きな違いは本書が実用的なガイドブックである点である。本ガイドブックで実際に旅行することで、読んだ内容をより深く理解することができる。
『土佐日記』や『奥の細道』、『深夜特急』といった紀行文が文学の一ジャンルであるなら『Lonely Planet Japan』も文学に入れてしまおう。本書はそれに見合うだけでインパクトがある。なぜなら、本ガイドブックは我々の想像力をかき立てる上に、異邦人の目で我が国を再観察し理解を深めるための一助になるから。
今度の国内旅行はこのガイドブックを携えて行きたい。
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今年3月には17th editionが発売された。6月10日からは海外旅行客の受け入れもついに始まり、観光業界は盛り上がりを見せるだろう。