2022年第20週はこちらの一冊。
『あさきゆめみし』
古典の授業で『源氏物語』は日本古典の傑作と散々聞かされた。
プレイボーイ・光源氏が数々の女性と浮名を流す。そんな話を54巻に渡って延々と読まされるのはうんざり。
図書館で源氏物語の本の背表紙を見てみてもその分厚さでうんざり。
そう思って今の今まで敬遠していた。
そんな折、吉高由里子が2024年大河ドラマ『光る君へ』で紫式部役として主演するとのニュースが届いた。
吉高ファンとしては源氏物語をチェックしないわけには行かなくなった。
源氏物語の入門として最適という評判の大和和紀『あさきゆめみし』を手に取った。
あれま、すいすい読める。漫画だから読みやすい。光源氏の気持ちも多少は分かる。
早くに亡くした母の生き写しという義母・藤壺の宮を慕うが叶わぬ恋。その反動か数々の女性とのロマンスを求める。
平安時代、貴族社会。現実世界は辛いことでいっぱい。そんな中、ぽつらぽつらと幸せなことも。
ああ、どうやって生きようか。(仮想現実 VIRTUAL REALITY に逃げ込む?)
『あさきゆめみし』文庫版の第1巻は「九帖 葵」で葵の上が光源氏の子を妊娠するまでを描く。