六本木蔦屋書店でスタバのドリップコーヒーを飲みながら、村上春樹『女のいない男たち』収載の短編小説『ドライブ・マイ・カー』を読みました。
文庫本なら『女のいない男たち』は748円(税込)で手に入ります。一方、ドリップコーヒーのTallは390円(税込)です。
文庫本を買えば、また『ドライブ・マイ・カー』を読むこともできますし、『ドライブ・マイ・カー』以外の短編を読むこともできます。さらに自分の「資産」になります。古本屋で売ることができます。 しかし、読むタイミングがなければ、積読になってしまいます。
一方、蔦屋書店でスタバを片手に読めば、一気に集中して読むことが可能です。ただ、手元に現物が残らないので、後日読み返すことはできませんし、古本屋で売ることができません。
文庫本を買えば自分の好きにできる、資産」になるのに対し、蔦屋書店でスタバ片手に飲むのは素敵な読書体験を得る「消費行動」です。ただ、この消費行動も自分への「投資」と見ることもできます。
小説
『ドライブ・マイ・カー』は文庫本数十ページ分の短編小説です。スマホのストップウォッチ機能で読み切るのにかかった時間を測ってみたら30分でした。30分で、話題にキャッチアップできました。『読んでいない本について堂々と語る方法』に書かれているように、実際に読まなくてもキャッチアップすることは自体は可能でしょうが。
妻を亡くした俳優・家福(かふく)が愛車サーブの運転手に若い女・みさきを雇うところからストーリーは始まります。みさきが運転しているときに、助手席で家福が亡くした妻との思い出や、友人だった高槻との交流について語るという構成です。
実は、高槻は家福の妻と関係を持っていたことを家福は密かに気付いていました。そんな状況で、同じ女性に惚れていた者どうしで家福と高槻は何回か飲みに行くという交流がありました。
家福はある程度の演技をして高槻と付き合っていました。
本作品のキーとなりそうなのは次のポイントです。家福が演技をするときに、いったん別人となってから自分に戻りますがその際元とは少し違った自分に戻ると説明しています。
また、みさきの運転はギアの変換がわからないぐらい滑らかだという記述も何か意味ありげでした。
同じ村上春樹作品の『沈黙』は、過去に影を持つ男が身の上話をポツリポツリと語るという構成でした。『ドライブ・マイ・カー』も似た空気を漂わせていました。影のある男に過去を語らせたときの村上春樹は滑らかで美しい文章です。
小説(海外)
映画
世界中で受賞続々✨
— 映画『ドライブ・マイ・カー』 (@drivemycar_mv) January 12, 2022
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『#ドライブ・マイ・カー』
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映画(海外)
予告編は日本版と海外版でシーンの切り抜きが異なっています。