『医者からもらった薬がわかる 実用ガイドブック』第14症「こころの病気」を参考にしてニコチン依存症とアルコール依存症の治療薬に関するツイートを集めました。
今日のお薬
商品名 | 一般名 | 分類 | 主な適応 |
---|---|---|---|
チャンピックス | バレニクリン酒石酸塩 | α4β2ニコチン受容体部分作動薬(禁煙補助薬) | ニコチン依存症 |
レグテクト | アカンプロサートカルシウム | 断酒補助剤 | アルコール依存症 |
セリンクロ | ナルメフェン塩酸塩 | 飲酒量低減薬 | アルコール依存症 |
Tweets
チャンピックス
禁煙ブームの頃、禁煙補助薬として世界的にバカ売れした『チャンピックス』
— カバールの田中 (@hippopotomus_lu) November 29, 2021
世界的にはバレニクリンとして売られてたわけですが発がん性が認められ製造中止&リコールに至りました😎
そこで問題視されたのはN-ニトロソバニクリン😎ニコチンでもタールでもあらしまへん😎
あ、製造元はファイザーです😎 pic.twitter.com/5lmyHZeGsz
レグテクト
刑務所生活を利用して3年間断酒していたのだが、先日ムショ友の結婚式に行って気が緩み、しこたま飲んでしまった。。そのまま2週間晩酌していたのだが、飲酒は犯罪リスクを助長するのでキッパリやめた。もちろん意志の力に頼らず薬を使ってだ。それにしても凄えよレグテクト!!一発で酒をやめられた。 pic.twitter.com/KnjtfCTAi8
— Prisoner (@prisoner1773) May 9, 2018
セリンクロ
アルコール依存症の原稿を書いていたら、まんきつさんの『アル中ワンダーランド』の文庫本が届いた。私もセリンクロ処方されたアルコール依存症予備軍。 pic.twitter.com/b2tugOgEKw
— 姫野桂@ライター『生きづらさにまみれて』発売中! (@himeno_kei) September 25, 2020
ノックビン(おまけ)
昨日はお医者様に行ってノックビンを補給。この薬のおかげで苦しむことなく断酒ができていることを実感。さあ、次まで35日。頑張るのではなく淡々と日常を重ねよう。#Twitter断酒部
— どろぬま (@Disulfiram365) March 5, 2022
シアナマイド(おまけ)
シアナマイドやノックビンといった薬を昔は「嫌酒薬」と言っていたようで、いまもそういう記述を見かけることがある。
— 🍀いちは🍀 (@BookloverMD) December 18, 2020
しかし、薬を内服したあとに酒を飲んで気持ち悪くなったら、嫌いになるのは酒じゃなくて薬だろう。
「抗酒薬」
酒に「抵抗」「抗う」ための薬である。
解説
ファイザー社の禁煙補助薬チャンピックスは発がん性物質ニトロソアミン検出により2021年半ばに自主回収された。出荷再開は2022年後半の見込みらしい。
アルコール依存症の治療薬には抗酒薬(ノックビン、シアナマイド)、レグテクト、セリンクロの4種類がある。
アルコールは酸化されアルデヒドになり、さらに酸化されてカルボン酸になる。抗酒薬はアルデヒド脱水素酵素(ALDH)を阻害するので血中アセトアルデヒド濃度が高まり不快な気分になる。
関連
- 木村 充「アルコール依存症の薬物療法」(e-ヘルスネット)
- 村松弘康「禁煙治療に使われる2種類の薬と副作用、成功率について」
- 医薬経済ONLINE『「ワクチン長者」ファイザー、喫煙を断つ医薬品から発がん性物質の皮肉』(2021年9月16日)
- 東京新聞「補助薬不足…でも禁煙できる! 心の依存 面接法で解消」(2022年1月18日)
参考
- 立川靖之『医者からもらった薬がわかる 実用ガイドブック』(宝島社、2019年)