2022年3月16日21時頃の星空を紹介します。
1枚目が北~東の空、2枚目が南~西の空です。
春の星座
北東から南東にかけての空に春の星座が見えています。
まず北極星を取り囲む位置におおぐま座の北斗七星が見つけられます。北斗七星の柄のカーブを伸ばしていくとまずうしかい座の一等星アルクトゥルスにぶつかります。そのままカーブを伸ばすと次はおとめ座の一等星スピカにたどり着きます。
今つないだ、北斗七星~アルクトゥルス~スピカのカーブのことを春の大曲線と呼びます。
アルクトゥルスとスピカの天頂側にはしし座があります。しし座の胸元には一等星のレグルスが輝きます。一方、尾の先には二等星のデネボラがあります。
アルクトゥルスとスピカとデネボラを結んだ三角形が春の大三角です。
北斗七星と春の大三角の間にはりょうけん座が見えます。りょうけん座の3等星コル・カロリと春の大三角を組み合わせて春のダイアモンドを描くことができます。
コル・カロリとアルクトゥルスとデネボラを結んだ三角形の内側を探すとかみのけ座がかろうじて見えるかもしれません。
春の黄道十二星座はかに座、しし座、おとめ座です。かに座はしし座の隣に位置しています。目立たない星座ですが、かにの甲羅の位置にはプレセペ星団があります。
2022年3月16日21時頃の月と惑星
南東の空に月齢13.8の月が輝いています。
この時期、金星は明けの明星なので明け方にしか見えません。
木星は太陽のすぐ近くに、土星と火星は金星のすぐそばにあります。
そのため、金星、木星、土星、火星はいずれも2022年3月16日21時頃見ることができません。