恒星間ボトルメール

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糖尿病治療薬(経口血糖降下薬・インスリン製剤)

『医者からもらった薬がわかる 実用ガイドブック』第3章「生活習慣病」を参考にして、糖尿病治療薬に関するツイートを集めました。

今日のお薬

今日のお薬は最初の6種類が経口血糖降下薬、最後の2種類がインスリン製剤です。

商品名 一般名 分類 主な適応
メトグルコ メトホルミン 経口血糖降下薬(ピグアナイド薬) 2型糖尿病
アクトス ピオグリタゾン 経口血糖降下薬(チアゾリジン薬) 2型糖尿病
ジャヌビア シタグリプチン 経口血糖降下薬(DPP-4阻害薬) 2型糖尿病
アマリール グリメピリド 経口血糖降下薬(スルホニル尿素(SU)薬) 2型糖尿病
ベイスン ボグリボース 経口血糖降下薬(α-グルコシダーゼ阻害薬) 糖尿病の食後過血糖の改善
スーグラ イプラグリフロジン 経口血糖降下薬(SGLT2阻害薬) 2型糖尿病1型糖尿病も)
ノボラピッド インスリンアスパルト 超速効型インスリンアナログ製剤 糖尿病
トレシーバ インスリンデグルデク 待効型溶解インスリンアナログ製剤 糖尿病

Tweets

メトグルコ(ピグアナイド薬)

アクトス(チアゾリジン薬)

ジャヌビア(DPP-4阻害薬)

アマリール(SU薬)

ベイスン(α-グルコシダーゼ阻害薬)

スーグラ(SGLT2阻害薬)

ノボラピッド(超速効型インスリンアナログ製剤)

トレシーバ(待効型溶解インスリンアナログ製剤)

経口血糖降下薬 解説

経口血糖降下薬は7種類ある。

まず、インスリンの効きをよくする「インスリン抵抗性改善系」がピグアナイド薬とチアゾリジン薬である。

次にインスリン分泌を促す「インスリン分泌促進系」に分類されるのがSU薬、DPP-4阻害薬、速効型インスリン分泌促進薬(グリニド薬)である。 SU薬は膵β細胞からインスリンを叩き出すイメージ。一方、グリニド薬は膵β細胞をいたわりながらインスリンを出させるイメージ。

そして、糖の吸収や排泄を調節する「糖吸収・排泄促進系」がα-グルコシダーゼ阻害薬とSGLT2阻害薬である。 α-グルコシダーゼ阻害薬は小腸で二糖を単糖に分解するのを阻害して糖の吸収を遅らせる。 SGLT2は近位尿細管で糖を再吸収している。これを阻害して糖排泄を促進する。

ちなみに、SGLT2をコードする遺伝子であるSLC5A2は腎と精巣で特異的に発現している。

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SLC5A2

インスリン製剤 解説

インスリン製剤にはインスリンアナログとヒトインスリンがある。それぞれで速く効くものと長続きするものがあり目的に応じて使い分ける。

参考

  • 立川靖之『医者からもらった薬がわかる 実用ガイドブック』(宝島社、2019年)

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