『医者からもらった薬がわかる 実用ガイドブック』第9章「肝臓の病気」を参考にして、B型肝炎、C型肝炎の治療薬についてのTweetを見ていきます。
今日のお薬
商品名 | 一般名 | 分類 | 主な適応 |
---|---|---|---|
マヴィレット | グレカプレビル水和物/ピブレンタスビル | 直接型抗ウイルス薬(DAAs)合剤 | C型慢性肝炎 |
ベムリディ | テノホビルアラフェナミドフマル酸塩 | 核酸アナログ製剤 | B型慢性肝炎 |
Tweets
マヴィレット配合錠(抗C型肝炎ウイルス薬)
2006.08〜48w インタ-フェロン
— ひかり (@wakowakowa) October 6, 2020
2019.01〜8w マヴィレット
2019.09 ウィルスケンシュツサレズ
先月一年半後検診問題なし
担当医から
「長かったね」と
言葉かけて貰ったばかり‥✨#HCV
ベムリディ錠(抗B型肝炎ウイルス薬)
8か月で非検出になりました^_^#ベムリディ#B型肝炎ウイルスキャリア pic.twitter.com/pc8pEYqjfH
— B型肝炎核酸アナログ製剤はじめます。ベムリディ錠25mg (@start20210210) November 17, 2021
C型慢性肝炎について補足
C型肝炎は、RNAウイルスのC型肝炎ウイルス(HCV)によって引き起こされる。
感染後、急性肝炎が発症し、そのうち70%は慢性化する。慢性化しやすいことが特徴である。
C型肝炎の主なウイルスマーカーはHCV-RNAとHCV抗体である。
C型慢性肝炎の治療の目標はHCVの排除である。
現在はIFNフリーDAAs治療が第一選択である。マヴィレットは2種類のDAAsを配合した薬である。2017年に国内販売が開始した。
B型慢性肝炎について補足
B型肝炎は、DNAウイルスのB型肝炎ウイルス(HBV)によって引き起こされる。
成人が水平感染し急性肝炎を発症した場合、慢性肝炎に移行する割合はわずか数%である。 一方、乳幼児が垂直感染し無症候性キャリアになった場合、10~15%は慢性肝炎を発症する。
慢性肝炎は肝硬変や肝細胞癌の原因になるので注意が必要。
B型慢性肝炎のウイルスマーカーはHBs抗原である。
B型慢性肝炎の長期的な治療目標はHBs抗原の消失である。短期的な目標の一つにHBV-DNA増殖抑制がある。
B型慢性肝炎の治療薬は主にPeg-IFNと核酸アナログ製剤(テノホビル)などである。まずはPeg-IFN治療を考慮する。
ベムリディは2017年に日本に登場した核酸アナログ製剤の一つである。
関連情報
- 薬害肝炎救済法(正式名称:特定フィブリノゲン製剤及び特定血液凝固第Ⅸ因子製剤によるC型肝炎感染被害者を救済するための給付金の支給に関する特別措置法)
- 日経「B型肝炎の新薬「ベムリディ」 少量で副作用少なく」(2018年12月7日)
- 日本経済新聞「「キイトルーダ」が初の首位、医薬品の国内19年」(2020年2月18日)
- 産経新聞「薬害C型肝炎、101人の請求棄却 カルテなし患者の給付金認めず」(2021年5月21日)
- NHK「薬害肝炎 可能性ある約9700人と連絡取れず 請求期限まで1年半」(2021年7月29日)
参考
- 立川靖之『医者からもらった薬がわかる 実用ガイドブック』(宝島社、2019年)