今回は宝島社『医者からもらった薬がわかる 実用ガイドブック』第4章「脳と神経の病気」を参考にして神経系疾患のお薬に関するTweetを調べていきます。
今日のお薬
商品名 | 一般名 | 分類 | 主な適応 |
---|---|---|---|
デパケン | バルプロ酸ナトリウム | ヒダントイン系抗てんかん薬 | てんかん |
テグレトール | カルバマゼピン | ヒダントイン系抗てんかん薬 | てんかん |
ビ・シフロール | プラミペキソール塩酸塩水和物 | 非麦角アゴニスト(ドパミンアゴニスト) | Parkinson病 |
アリセプト | ドネペジル塩酸塩 | コリンエステラーゼ阻害薬 | Alzheimer型認知症 |
レミニール | ガランタミン臭化水素酸塩 | コリンエステラーゼ阻害薬 | Alzheimer型認知症 |
イクセロン | リバスチグミン | コリンエステラーゼ阻害薬 | Alzheimer型認知症 |
メマリー | メマンチン塩酸塩 | NMDA受容体拮抗薬 | Alzheimer型認知症 |
イクセロンパッチ以外は錠剤です。
Tweets
デパケン
元気なメンヘラなので、泌尿器科で「他の病院でもらってる薬教えてくれる?」って聞かれてもハキハキ大きな声で「デパケンR!リーマス!デパス!エビリファイ!レスタス!サイレース!です!!!(威圧)」ってちゃんと答えたし「妊娠してる可能性は?」って聞かれても「しらん!」って言った。
— みみ天 (@MD_mmrn) April 7, 2015
テグレトール
リリカ200mg
— サンタママ『MS GIRL』 (@girlmama1225) July 7, 2020
テグレトール200mgに
増やしてもらってやっと痛みがだいぶなくなりました💗
歩けるようにもなったし💗💕
本当にたくさんのみなさんのおかげです🙇🏼♀️🍀💕✨
ありがとうニャン💋✨💕
おやすみニャン💕💕💕💕 pic.twitter.com/f8jQgZWc3J
ビ・シフロール
今、病院の帰りです🏥
— あっちゃん⁂療養中⁂piyo-family (@achaxfms) April 3, 2019
甲状腺は3センチの良性腫瘍があり、経過観察ということに。ホッ💕
むずむず足がひどくなって生活に支障がてるのでビシフロールを就寝前に飲むことに💡
(服用されている方いますか?)
アリセプト
お義姉さんが早起きして、若い診察番号をGetしてくれたおかげで通院完了🙌
— ふぃり(ФωФ) (@gPnDqKE0rnoMOfW) June 28, 2017
3つの科を、スムーズにクリア✌
アリセプトが増えたけど、あとは問題は無し♪
着替えさせてベットに収めると、すぐに😪💤お疲れさん😊♪#眠り姫と眠り猫 pic.twitter.com/msDK6wrIi2
レミニール
認知症のお薬は副作用が酷いので飲ませない方がいい、みたいな話が当たり前みたいにされるのを目撃したことがあるんだけど、うちのじいちゃんはレミニール処方されて、亡くなる少し前まで約1年飲んでたけど、副作用らしき変化は全く出なかった。
— みやび@トリプルケアラーだったひと (@may_at_game) September 22, 2018
イクセロン
今日職場で
— たみ (@tamiko0406boc) June 27, 2020
何で両手くらいの未熟児が元気に育つ時代に、認知症の薬は良いのが出来ないのか問題について話してた。
アリセプトやイクセロンで効いたの見たことないってくらいに初期の初期しか効かん。
これから高齢者も在宅で見る時代なのに認知症ばっかり増えても迷子の高齢者が町に溢れるのはホラー
メマリー
今年75才の母は元気に友人とお花見にでかけた\(^o^)/が、つい先般まで外出困難な状況だった・・・テレビの認知症番組をみて軽い気持ちで「もの忘れ外来」受診。海馬萎縮はほんとんでないのにアリセプト10mgとメマリー10mgを処方されてしまった。トンデモ医師の実在を痛感したでござる
— SeshimoMiwa 瀬下美和 (@seshimo) April 2, 2017
解説
てんかんとは、大脳皮質ニューロンが異常に興奮することにより発作症状を繰り返す慢性の中枢神経疾患です。発作型により部分発作と全般発作に分けられます。部分発作の第一選択薬はカルバマゼピン(商品名:テグレトール)など、全般発作の第一選択薬はバルプロ酸(デパケン)です。
体を動かしにくくなることが特徴のParkinson病ではドパミンが不足しています。したがってドパミンアゴニストに代わりにはたらいてもらうことが治療になります。
Alzheimer型認知症の治療にはドネペジル、ガランタミン、リバスチグミン、メマンチンが使い分けられています。メマンチンだけがNMDA受容体拮抗薬でそれ以外の3剤はコリンエステラーゼ阻害薬です。 コリンエステラーゼ阻害薬は神経伝達物質アセチルコリンの分解を防ぎ、アセチルコリンによるシグナル伝達を維持します。NMDA受容体拮抗薬は、神経伝達物質グルタミン酸がNMDA受容体に結合を防ぐことで効果を発揮します。
参考
- 立川靖之『医者からもらった薬がわかる 実用ガイドブック』(宝島社、2019年)