高血圧患者が家庭で血圧を測定し血圧管理をすることがあります。
今回は家庭用血圧計に関する様々なトピックを扱います。
トップシェアはオムロン
家庭用血圧計のグローバルシェアでトップなのはオムロンです。その割合は金額ベースで約46%です1。
こちらは、オムロンのかっこいい動画です。
電子血圧計の仕組み
- コロトコフ法(Korotkoff method)
- オシロメトリック法(Oscillometric method)
電子血圧計が開発される前は、聴診器でコロトコフ音を聴き取ることにより収縮期血圧(Systolic BP)と拡張期血圧(Diastolic BP)を決定していました。この方法をコロトコフ法と呼びます。
初期の電子血圧計は、コロトコフ音をマイクロフォンで検知してランプを点滅させて、圧力計の目盛りを読むという仕組みでした。これの原理もコロトコフ法です。
一方、現在の電子血圧計はコロトコフ法の代わりにオシロメトリック法を採用しています。これは、血管の「脈波」をセンサで検出して血圧を測定する方法です。
血圧測定法についてこちらの動画でまとめられています。
110 mmHgってどれぐらいの圧力?
水銀の比重は13.6 g/mLであるのに対し水の比重は1.0 g/mLです。
たとえば収縮期血圧110 mmHgは高さ110 mmの水銀柱の圧力です。これは高さ約150 cmの水柱の圧力に相当します。およそ人体サイズの水柱の圧力を持つことが分かります。
大迫(おおはさま)研究
大迫研究は岩手県の大迫で1986年に開始されたコホート研究です。家庭血圧とその予後予測能に関する研究が行われました。
まとめ
家庭用の電子血圧計のトップシェアはオムロン。電子血圧計の仕組みは脈波を感知するオシロメトリック法です。