2月上旬の20時頃、夜空を見上げると冬の星座が広がっています。今回は、今の時期に見える星座とその見つけ方を紹介します。
2022年2月4日20時の星空
プラネタリウムソフト「Stellarium」で2月4日20時の星空を表示させました。
まずはスマホの方位磁石アプリで方角を確認しましょう。東京では、北を向いて地表からの35度のあたりを探すと2等星の北極星が見つかります。北極星の高度は観測値の緯度と等しくなります。
南の空
南の空を向くと、冬の一等星たちが輝いています。
真南にはオリオン座が見えます。オリオン座は砂時計の形をした星座です。オリオン座の星のうち、青白く輝く一等星はリゲルで、赤く輝く一等星はベテルギウスです。
オリオン座の東にはおおいぬ座の一等星シリウスが見えます。シリウスは全天でもっとも明るく見える星です。
「冬のダイアモンド」と「冬の大三角」
冬の一等星たちは「冬のダイアモンド」と「冬の大三角」を形作ります。
冬のダイアモンドを構成するのは、おうし座のアルデバランから時計回りの順で、オリオン座のリゲル、おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオン、ふたご座のポルックス、ぎょしゃ座のカペラです。
オリオン座は2つの一等星、リゲルとベテルギウスを持ちます。青白く輝くリゲルは、冬のダイアモンドを構成する6つの星の一つでした。一方、赤く輝くベテルギウスは冬の大三角の一角です。
冬の大三角はオリオン座のベテルギウス、おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオンからなります。
見える黄道12星座
黄道12星座のうち、2月上旬20時に見えるのはうお座からしし座までの6星座です。
まず、西の地平線近くにうお座が横たわっています。うお座の少し天頂側におひつじ座があります。その次はおうし座とふたご座です。その東隣にはかに座が見えます。そして、東の空の地平線近くにはしし座が横たわります。
まとめ
2月上旬の夜空には冬の星座が広がっています。南の空にはいくつもの一等星が輝き、冬のダイヤモンドと冬の大三角を描けます。
冬のダイヤモンドはおうし座のアルデバラン、ぎょしゃ座のカペラ、ふたご座のポルックス、こいぬ座のプロキオン、おおいぬ座のシリウス、オリオン座のリゲルからなります。
冬の大三角を構成するのはオリオン座のベテルギウス、こいぬ座のプロキオン、おおいぬ座のシリウスです。
おわりに
冬の星座や星のうち見つけやすいのは、形が特徴的なオリオン座と全天でいちばん明るいシリウスです。これらをヒントに他の星や星座を見つけていくとよいでしょう。