恒星間ボトルメール

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血液検査の基準値一覧

今回は、一般的に行われる血液検査の基準値一覧を確認する。そして、症例問題の検査値を基準値一覧と比較し、基準値に慣れ親しむ。

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blood

基準値一覧

血液学検査、生化学検査、免疫学検査、動脈血ガス分析の基準値を以下の表で示す。基準値は施設によって異なることに注意。

検査項目 男女別 基準値(下限) 基準値(上限) 単位
血液学検査 赤沈 2 10 mm/1時間
赤沈 3 15 mm/1時間
赤血球 410 610万
赤血球 380 530万
ヘモグロビン(Hb) 13 17 g/dL
ヘモグロビン(Hb) 11 16 g/dL
ヘマトクリット(Ht) 40 54
ヘマトクリット(Ht) 36 42
平均赤血球容積(MCV) 83 93 fL
平均赤血球ヘモグロビン量(MCH) 27 32 pg
平均赤血球ヘモグロビン濃度(MCHC) 31 37 g/dL
網赤血球(Ret) 0.5 1.5
白血球 4,000 10,000
桿状核好中球 2 15
分葉核好中球 40 60
好酸球 1 5
好塩基球 0 2
単球 2 10
リンパ球 20 50
血小板 13 35万
生化学検査 総蛋白(TP) 6.5 8 g/dL
アルブミン(Alb) 4.5 5.5 g/dL
蛋白分画:アルブミン 61.6 71.2
蛋白分画:α1-グロブリン 1.9 3
蛋白分画:α2-グロブリン 5.3 8.9
蛋白分画:β-グロブリン 6.9 10.9
蛋白分画:γ-グロブリン 10.8 19.6
ビリルビン 0.2 1.1 mg/dL
直接ビリルビン - 0.5 mg/dL
AST 10 35 IU/L
ALT 5 40 IU/L
尿素窒素(UN) 9 20 mg/dL
クレアチニン(Cr) 0.7 1.2 mg/dL
クレアチニン(Cr) 0.5 0.9 mg/dL
尿酸(UA 3 7.7 mg/dL
尿酸(UA 2 5.5 mg/dL
随時血糖 - 139 mg/dL
空腹時血糖(FBS) 50~70 110 mg/dL
コレステロール(TC) - 220 mg/dL
トリグリセリド(TG) 30 135 mg/dL
HDLコレステロール 40 - mg/dL
LDLコレステロール 30 139 mg/dL
Na 136 148 mEq/L
K 3.6 5 mEq/L
Cl 96 108 mEq/L
Ca 8.4 10 mg/dL
P 2.5 4.5 mg/dL
Fe 59 161 μg/dL
Fe 29 158 μg/dL
免疫学検査 C反応性蛋白(CRP - 0.3 mg/dL
動脈血ガス分析 pH 7.35 7.45
PaCO2 35 45 Torr
PaO2 80 100 Torr
HCO3- 22 26 mEq/L

76歳男性、B型慢性肝炎の症例

medu4から第105回医師国家試験B50の症例問題を引っ張ってきた。

medu4.com

本症例の検査所見を基準値一覧と照らし合わせると、下の表のようになる。

検査項目 男女別 基準値(下限) 基準値(上限) 単位 症例 基準値との比較 病態
血液学検査 赤沈 2 10 mm/1時間
赤沈 3 15 mm/1時間
赤血球 410 610万 311万 汎血球減少
赤血球 380 530万
ヘモグロビン(Hb) 13 17 g/dL 10.9
ヘモグロビン(Hb) 11 16 g/dL
ヘマトクリット(Ht) 40 54 32
ヘマトクリット(Ht) 36 42
平均赤血球容積(MCV) 83 93 fL 103
平均赤血球ヘモグロビン量(MCH) 27 32 pg
平均赤血球ヘモグロビン濃度(MCHC) 31 37 g/dL
網赤血球(Ret) 0.5 1.5
白血球 4,000 10,000 3600 汎血球減少
桿状核好中球 2 15
分葉核好中球 40 60
好酸球 1 5
好塩基球 0 2
単球 2 10
リンパ球 20 50
血小板 13 35万 汎血球減少
生化学検査 総蛋白(TP) 6.5 8 g/dL 6
アルブミン(Alb) 4.5 5.5 g/dL 2.6 肝合成能低下
蛋白分画:アルブミン 61.6 71.2
蛋白分画:α1-グロブリン 1.9 3
蛋白分画:α2-グロブリン 5.3 8.9
蛋白分画:β-グロブリン 6.9 10.9
蛋白分画:γ-グロブリン 10.8 19.6
ビリルビン 0.2 1.1 mg/dL 0.9 肝内胆汁うっ滞で↑
直接ビリルビン - 0.5 mg/dL
AST 10 35 IU/L 84 ↑↑ 肝細胞障害
ALT 5 40 IU/L 68 肝細胞障害
尿素窒素(UN) 9 20 mg/dL
クレアチニン(Cr) 0.7 1.2 mg/dL 0.8
クレアチニン(Cr) 0.5 0.9 mg/dL
尿酸(UA 3 7.7 mg/dL
尿酸(UA 2 5.5 mg/dL

肝硬変の病態

肝硬変では、汎血球減少と肝合成能低下、AST優位の肝細胞障害、肝内胆汁うっ滞が起きる。

まとめ

  • 炎症の程度を示す白血球数は数千。
  • 赤血球数は500万前後。
  • 血小板数は20万前後。
  • 総蛋白は7前後。
  • アルブミンは5前後。
  • ビリルビンは1.1以下。
  • 腎機能を示す尿素窒素は10台前後。
  • クレアチニンは1前後。
  • カルシウムは9前後。