恒星間ボトルメール

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東京23区の過去20年間の大雪を天気図で振り返る

今月6日に東京23区で積雪が観測された。この日、大雪警報が発令されたが、この大雪警報は2018年1月以来4年ぶりだったという。

今回はこの20年間の、東京23区に大雪警報が発令された大雪を振り返っていく。気象庁がまとめている過去の天気図も確認する。

過去20年間で東京23区に4回の大雪警報

『特別警報・警報・注意報データベース』によると、東京23区には、2022年1月に1回、2018年1月に1回、2014年2月に2回、大雪警報が発令されている。

agora.ex.nii.ac.jp

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2014年2月8日の大雪警報は、2001年1月以来13年ぶりだった。したがって、2002年1月~2022年1月の20年間に、東京23区には4回の大雪警報が発令されたことになる。

以下で、それぞれの大雪時のニュース記事と天気図を振り返る。

天気図は気象庁の「日々の天気図」のページから引用した。

2014年2月8日(土)

www.afpbb.com

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2014-02-08

日本の南海に中心気圧996 hPaの低気圧が存在する(南岸低気圧)。南岸低気圧関東平野部の大雪をもたらすと考えられている。

南岸低気圧の中心から南東へ温暖前線が伸び、南西へ寒冷前線が伸びる。南岸低気圧の南側には暖気が、北側には寒気が分布する。温暖前線において、暖気が寒気の上に乗り上げている。一方、寒冷前線においては、寒気が暖気の下にもぐり込んでいる。

低気圧は、温暖前線の北東領域で降水もしくは降雪をもたらす。

南岸低気圧温暖前線の北東にある降水をもたらす雲域が関東平野部にかかれば降水もしくは降雪が起きる。

ちなみに、大陸には中心気圧1054 hPaの高気圧がある(シベリア高気圧)。

2014年2月14日(金)

www.afpbb.com

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2014-02-14

2014年2月2回目の大雪である。

この日も南岸低気圧が存在している。

オホーツク海には発達した低気圧が見られる。

2018年1月22日(月)

www.afpbb.com

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2018-01-22

例にもれず、この日も南岸低気圧が確認できる。

2022年1月6日(木)

www.jiji.com

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2022-01-06

こちらが先日の大雪の日15時の天気図である。

大陸にはシベリア高気圧が分布し、本州東方の海上には低気圧が分布する。これは日本の冬に特徴的な西高東低型の気圧配置である。

そして、南岸低気圧が見られる。

4枚の天気図の共通点

4枚の天気図では、共通して南岸低気圧が見られた。さらに、本州付近で等圧線が東西方向に伸びるという特徴も見られる。

南岸低気圧

気象庁のコラムによると、太平洋側の大雪は南岸低気圧によってもたらされるが、太平洋側の雪の予報は難しいという。

なぜなら、南岸低気圧による降水量を予想するという問題と、雨となるか雪となるかを気温分布から判断するという問題の2つがあるからである。

www.jma.go.jp

まとめ

  • 東京23区には過去20年間で、2014年2月に2回、2018年1月に1回、2022年1月に1回の合計4回、大雪警報が発令されている。

  • 2014年2月8日の大雪警報は、東京23区において2001年1月以来の大雪警報だった。

  • 関東平野部の大雪は南岸低気圧によってもたらされる。

参考

  • 「特別警報・警報・注意報データベース」

  • 気象庁「日々の天気図」