Dominance Timeline
男子プロテニスの統計サイト「Ultimate Tennis Statistics」では、Dominance Timelineが掲載されている。
こちらが1985年以降のハードコードにおけるDominance Timelineである。
生涯のGOAT pointsが20点以上の選手に関して、どのシーズンに何点のGOAT pointsを稼いだかが表形式でまとめられている。
なお、GOAT pointsはUltimate Tennis Statisticsが選手の成績を評価するために用いるポイントである。
表の上部には、Season Best Playerが記されている。
ハードコートにおいては、2004年に初めてフェデラーがSeason Best Playerになって以来、2020年までSeason Best Playerはフェデラー、ジョコビッチ、ナダルによって独占されていた。フェデラーは6回、ジョコビッチは10回、ナダルは2019年に1回、ハードコートのSeason Best Playerになっている。
ハードコートにおけるSeason Best PlayerがBIG 3によって独占されていた状態を、2021年に打ち破ったのがロシアのエース、メドベージェフだった。
ハードコートGOAT pointsの内訳
メドベージェフ2021
2021年のメドベージェフは総計で29点である。
level | result | time | points per time | points | memo |
---|---|---|---|---|---|
GS | W | 1 | 8 | 8 | USO |
GS | F | 1 | 4 | 4 | AO |
1000 | W | 1 | 4 | 4 | Toronto |
1000 | F | 1 | 2 | 2 | Paris |
1000 | SF | 1 | 1 | 1 | Cincinnati |
250 | W | 1 | 1 | 1 | Marseille |
tour finals | RR | 3 | 1 | 3 | |
tour finals | F | 1 | 1 | 1 | |
Davis cup | MW | 1 | 1 | 1 | |
ATP cup | MW | 1 | 1 | 1 | |
ranking points | 1 | ||||
achievements points | 2 | ||||
total | 29 |
全豪の準優勝と全米の優勝で合計12点稼いでいる。
トロント・マスターズの優勝、パリ・マスターズの準優勝、シンシナティ・マスターズのベスト4で合計7点を獲得した。ATP250のマルセイユでは優勝し、1点を獲得している。
ツアーファイナルでは、ラウンドロビンにおける全勝と決勝トーナメントにおける準優勝により、合計4点を得た。
さらに、年初のATPカップの決勝における1勝により1点、年末のデビスカップの決勝における1勝により1点を獲得。
以上、トーナメントの成績で合計26点を得ている。
ジョコビッチ2021
2021年のジョコビッチは総計で23点である。
全豪の優勝と全米の準優勝で合計12点。
パリ・マスターズの優勝で4点獲得。
ツアーファイナルで、ラウンドロビンにおける全勝により、合計3点を獲得。
以上、トーナメントの成績で合計19点を獲得している。
ランキングポイントの2点、アチーブメントポイントの2点を加えて、総計で23点である。
ジョコビッチ2015
2015年のジョコビッチは総計52点であった。
全豪と全米の優勝で合計16点。ツアーファイナルでは、ラウンドロビンにおける2勝(2点)と決勝トーナメントにおける優勝(3点)で合計5点。
インディアンウェルズ、マイアミ、上海、パリ・マスターズにおける優勝で合計16点。シンシナティ、カナダ・マスターズにおける準優勝で合計4点。
ATP500の北京オープン優勝とドバイ・オープン準優勝で合計3点。
以上、トーナメントの成績により、44点。
それに、ランキングポイント3点、アチーブメントポイント5点を加えて、総計で52点であった。
まとめと展望
メドベージェフは2021年に、2004年以降でBIG 3以外の選手として初めて、ハードコートのSeason Best Playerとなった。ハードコートにおける支配をこれからさらに強めるためには、ハードコートマスターズとATP500における好成績が必要となる。
これからのメドベージェフの活躍に期待!