セレスターナ配合錠
セレスターナ配合錠は、ベタメタゾンとd-クロルフェニラミンマレイン酸塩の配合剤である。
セレスタミンの後発品である。薬価は5.7円/錠。
適応は、湿疹・皮膚炎群の急性増悪期、薬疹、アレルギー性鼻炎などである。
ベタメタゾン(Bethamethazone)
ベタメタゾンは、合成副腎皮質ホルモン(ステロイド)である。
よって、セレスターナはステロイド含有薬であるため、長期投与には注意すべきである。
d-クロルフェニラミンマレイン酸塩(クロルフェニラミン)
クロルフェニラミンは抗ヒスタミン薬(H1受容体拮抗薬)である。
クロルフェニラミンは第1世代の抗ヒスタミン薬であり眠気を誘発しやすい。
抗コリン作用も持つ。それゆえ、本錠は、閉塞隅角緑内障の患者には禁忌である。
副交感神経の節後神経はコリン作動性である。抗コリン作用をもつ薬は、副交感神経の節後線維をブロックする。すると、散瞳が起きる。散瞳により隅角が閉塞し、眼圧が急激に上昇して緑内障の発作が起きる。
それゆえ、抗コリン作用をもつ薬は、閉塞隅角緑内障の患者に禁忌である。
まとめ
セレスターナ配合錠はステロイドと抗ヒスタミン薬の配合剤の後発品(ジェネリック)である。
抗ヒスタミン薬であるクロルフェニラミンは第1世代抗ヒスタミン薬である。
クロルフェニラミンは抗コリン作用により副交感神経抑制を起こすため、閉塞隅角緑内障の患者に禁忌である。