胎児の回旋を左手の動きで表現する
左手の拳を児頭に、前腕を児の体に見立てる。手のひら側が児の腹側、手の甲側が児の背側である。
第1胎向では、児背は母体の左側を向く。
したがって母体正面から児を見たとすると、画像の左手のように見える。
大泉門は児頭の腹側に、小泉門は背側にある。
正常分娩における回旋
分娩第1期(開口期)
第1回旋
児が顎を胸に引きつける。先進部は小泉門となる。
第2回旋
児が母体の背側を向く。
分娩第2期(分娩期)
第3回旋
児が首をのけ反らせて、児頭が娩出される。
第4回旋
再び、児背を母体の左側に向ける。このとき、母体の腹側にある児の肩甲は右の肩甲である。右の肩甲から娩出される。
まとめ
胎児の回旋は左手の動きで表現できる。第1回旋では首を前屈させる。第2回旋では児背を母体の前方に向ける。第3回旋では、首を背屈させる。そして第4回旋では、児背を母体の左側に向ける。
参考
- 『病みえ 産科』