恒星間ボトルメール

Interstellar Message in a Bottle

正常分娩の回旋【産科】

胎児の回旋を左手の動きで表現する

f:id:emrdkn:20211230103056p:plain

左手の拳を児頭に、前腕を児の体に見立てる。手のひら側が児の腹側、手の甲側が児の背側である。

第1胎向では、児背は母体の左側を向く。

したがって母体正面から児を見たとすると、画像の左手のように見える。

大泉門は児頭の腹側に、小泉門は背側にある。

正常分娩における回旋

分娩第1期(開口期)

第1回旋

児が顎を胸に引きつける。先進部は小泉門となる。

第2回旋

児が母体の背側を向く。

分娩第2期(分娩期)

第3回旋

児が首をのけ反らせて、児頭が娩出される。

第4回旋

再び、児背を母体の左側に向ける。このとき、母体の腹側にある児の肩甲は右の肩甲である。右の肩甲から娩出される。

まとめ

胎児の回旋は左手の動きで表現できる。第1回旋では首を前屈させる。第2回旋では児背を母体の前方に向ける。第3回旋では、首を背屈させる。そして第4回旋では、児背を母体の左側に向ける。

参考

  • 『病みえ 産科』