今週はロシア・モスクワでプロテニスATP250の大会が開かれロシア人選手が活躍しています.第一シードのアンドレイ・ルブレフは初戦でマナリノに敗れましたが,第二シードのアスラン・カラツェフと第三シードのカレン・カチャノフは準決勝まで進み二人は対戦しました.その試合でカラツェフが勝利し決勝に駒を進めました.今までカラツェフはカチャノフに対し2敗0勝でしたが今回初勝利をあげることができました.
以上で登場したルブレフ,カラツェフ,カチャノフの3人に現世界2位のダニール・メドベージェフを加えた4人を勝手にロシア四銃士と呼んでいます.ロシア四銃士は全員が互いに対戦したことがありそのライバル関係はご飯がよく進むほど興味深いものです.今回は2021年10月24日時点の四銃士内の対戦成績をまとめます.
まずロシア四銃士のうち残りの3人全員に対して勝利経験があるのはカラツェフとカチャノフだけです.メドベージェフとルブレフはともにカラツェフに対して0勝1敗で勝利経験がありません.メドベージェフは2021年のクレーのローマ・オープンの初戦でカラツェフと対戦し敗北しています.ルブレフはATP500レベルでマッチ23連勝中のときに2021年ドバイでカラツェフに連勝記録を止められています.
ロシア四銃士のなかでの勝率がもっとも高いのはメドベージェフとカチャノフの5勝3敗(62.5%)です.メドベージェフはルブレフに対して4勝1敗なので対ルブレフ戦で勝率を上げていると言えます.
カチャノフは四銃士の残り全員に対して唯一50%以上の勝率を誇っています.メドベージェフに対しては1勝1敗,ルブレフに対しては2勝1敗,カラツェフに対しても2勝1敗です.
四銃士のなかで誰かに対して100%の勝率を出しているのはカラツェフのみです.上で述べた通りカラツェフはメドベージェフとルブレフに対して無敗です.
ルブレフは悲しいことに四銃士の残り全員から負け越しています.そして四銃士内の勝率は2勝7敗(22.2%)と最低です.
四銃士内での対戦をもっとも得意としているのは残り全員に対し50%以上の勝率をもっているハチャノフと言えるでしょう.一方,四銃士内の試合をもっとも苦手としているのはルブレフです.四銃士内2番手のルブレフがこのような成績であるのは意外なことですね.一番手のメドベージェフと二番手のルブレフに対して全勝の光栄に浴しているのは3番手カラツェフです.以上,四銃士内のランキング通りとはいかない対戦成績でした.